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クレド研修とは

「VUCA時代」と呼ばれる今、方向性を示すはずの企業理念やMission/Visionは存在していても従業員に伝わりづらく、経営層もうまく伝えられないという課題があります。こうした問題を解決するひとつの方法があるべき組織像や人間像を言語化した「クレド(Credo)」の作成です。従業員一人ひとりが心がける「信条」や「大事にしていること」「行動指針」を研修を通じて言葉や形にし、組織(チーム)が進むべき道を示す、“コンパス”のようなものを作成いたします。 

​クレドって何なの?

2000年代以降から注目されるようになった「クレド(Credo)」。その背景には、食品偽装などの企業の不祥事が相次いで起こり、コンプライアンスの強化を目的に企業は従業員に正しい判断で行動ができるよう、その指針となるクレドが求められるようになりました。


「VUCA時代」と呼ばれる今、ビジネスにおいては変化が著しく、高い不確実性を伴う状況です。新型コロナウイルスの影響もあり、企業はビジネスにおける答えをますます見出しにくくなっています。さらには、ダイバーシティ、パラレルワーク、急速なテレワーク導入などにより、働き方の多様性は著しく進みました。
 

そのようななかで、企業が方向性を明確に示すことや、指針を従業員に正しく浸透させていくこと、さらにはその指針にもとづいて日々の業務を通して従業員に体現してもらうことがいっそう難しくなってきました。方向性を示すはずの企業理念やMission/Visionは存在していても従業員に伝わりづらく、経営層もうまく伝えられないという課題があります。社内共有のためのコミュニケーションツールは以前に増して導入している企業は多い一方で、ツールの問題ではないことがわかります。これにより、共通言語を持たない従業員が方向性を見失い、現場対応に苦慮するという問題が発生しています。

こうした問題を解決するひとつの方法が「クレド(Credo)」です。クレドとは、あるべき組織像や人間像を言語化したもので、従業員一人ひとりが心がける「信条」や「大事にしていること」「行動指針」を指します。組織(チーム)が進むべき道を示す、“コンパス”のようなものともいえます。

企業理念、Mission / Vision / Valueとクレドの違い

ここで混同しないように、企業理念、Mission / Vision / Valueとクレドの違いを理解すべく、定義づけしておく必要があります。

 

まず、現場オペレーションとしてクレドと対比できるものに、マニュアルがあります(図①)。定型業務であればマニュアル対応をしている現場が多いですが、非定型業務では「会社としてこのような想いや方針があるため、現場ではそれに沿った対応をしてほしい」という場合にはマニュアル対応がしづらいため、信条や行動指針となるクレドを用いて各現場で各従業員が判断をして対応します。

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つぎに、企業理念やMission / Vision / Valueとクレドの違いを定義すると、以下のように考えられます(図②)。

企業理念やMission / Visionとクレドの違い

企業理念とMission / Visionはほぼ同義と捉えます。これらは会社の根幹を成すもので、Missionは企業の目的や使命、存在意義を指し、中長期的なありたい姿であるVisionを通してMissionを果たします。クレドは大切にしたい価値観や行動指針なので、Mission / Visionを行動に落とし込んだValueに近い内容です。 

Valueとクレドの違い

Valueとクレドはほぼ同義で、どちらも大切にしたい価値観や行動指針を表します。ただ異なる点は、Valueは企業理念やアイデンティティにグルーピングされますが、クレドは現場オペレーションにグルーピングされることです。すなわち、従業員一人ひとりが現場で活用できるように行動指針を落とし込んだものがクレドであり、携帯可能なカード形式にする場合が多いことも特徴です。

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クレド研修の5つのポイント
現場オペレーションで活用できるクレドを作成する研修は、単にクレドをつくる研修ではありません。以下5つのポイントがあります。

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良い組織とは?良いリーダーとは?各階層の役割理解など、組織の在り方について理解を深めながら進める。

組織診断アセスメント『ROG CHECK(ログチェック)*1』を活用し、自社に迫る危機を受講者に共有、分析しながら共通認識をもつ。*1:弊社が開発した、エンゲージメントと従業員満足度が同時に測れる、オリジナル組織診断です。

グレイナーの組織成長モデル5つの危機、5つの階層、エンゲージメントを構成する5つの要素、従業員満足度を構成する5つの要素、SDGsの5つの特徴・・・といった5つの視点を入れながら横断的にクレドを構成する。

既存の作業マニュアルや企業理念、Mission/Vision/Valueと照らし合わせ、連動しながらクレドを作成する。

完成したクレドを携帯できるサイズのカードにし、全従業員へ配布し、現場で役立てる。

このような5つの視点を盛り込みながら、様々なレイヤーで自らの組織を考え、クレドの作成を通して方向性を統一します。このプロセスこそが組織を強化していきます。

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